緊急自動車が来たら、交差点かどうかで動きを分ける
緊急自動車が接近したときは、現在地が交差点・その付近か、それ以外かを先に分けます。停止まで必要な場面と、左側に寄って進路を譲る場面を混同しません。
- このページの種類
- 運転場面別の解説・緊急自動車
- 内容の最終確認日
- 2026-09-12
- この解説の対象となる条件
- 日本国内の普通自動車等で、緊急自動車が接近したときの避譲を学ぶ普通免許学習教材です。交差点またはその付近と、それ以外の場所、一方通行道路の例外を分けて扱います。実際の道路では、警察官の指示とその場の安全を優先します。
先に結論
【法律上の義務】交差点またはその付近では、交差点を避けて道路の左側に寄り一時停止します。一方通行の道路で左側に寄ることが緊急自動車の通行を妨げる場合は、右側に寄ります。交差点またはその付近以外では、道路の左側に寄って進路を譲りますが、道路交通法40条2項は一時停止まで一律に求めていません。これは停止してはいけないという意味ではなく、周囲の危険を避ける方法を選びます。【教則上の安全行動】サイレンや赤色灯などで接近に気づいたら、急な進路変更をせず、緊急自動車の進行を妨げない位置と方法を確認します。
確認する順序
サイレンや赤色灯などから緊急自動車の接近に気づいたら、急な操作を始めず、前後左右の交通を確認します。
現在地が交差点またはその付近か、それ以外の場所かを分けます。交差点に入る前なら、交差点を避けられる位置を選びます。
【法律上の義務】交差点またはその付近では、交差点を避けて道路の左側に寄り、一時停止します。
【法律上の例外】一方通行の道路で左側に寄ることが緊急自動車の通行を妨げる場合は、右側に寄ります。左側が妨げにならないのに、最初から右側へ寄ることはしません。
【法律上の義務】交差点またはその付近以外では、道路の左側に寄って進路を譲ります。法40条2項は一時停止まで一律に求めていないため、進路を譲る義務と、状況に応じて安全確保のため停止する判断を分けます。一方通行で左寄せが妨げになる場合は右側に寄ります。
緊急自動車が通過した後も、周囲の車両や歩行者を確認してから、通常の進行に戻ります。
どこを見て、どう判断するか
現在地
交差点またはその付近にいるか
交差点付近なら交差点を避けて左側に寄り、一時停止する判断を先に行います。
道路の形
一方通行で、左寄せが緊急自動車の妨げになるか
左寄せが妨げになる場合だけ右側に寄せます。道路の形だけで右寄せを選びません。
交差点以外
交差点またはその付近以外で、左側に寄って進路を譲れるか
左側に寄って進路を譲ります。一時停止が常に法定される場面かどうかは別に判断します。
再発進
緊急自動車の通過後に周囲の安全を確認したか
サイレンが聞こえなくなったことだけで動き出さず、車両・歩行者との間隔を確認します。
よくある場面別の判断例
交差点へ近づいている
交差点の手前で、後方からサイレンを鳴らした緊急自動車が接近してきた。
判断:交差点を避け、道路の左側に寄って一時停止します。交差点内やその直前で緊急自動車の進路を塞がないようにします。
一方通行の交差点付近
一方通行の道路で交差点付近を走行中、左側に寄ると緊急自動車の通行を妨げる位置関係になっている。
判断:左側に寄ることが妨げになる場合は、道路の右側に寄って一時停止します。左側が妨げにならない場合まで右側に寄るわけではありません。
交差点から離れた直線路
一方通行ではない直線路で、後方から緊急自動車が近づいてきた。交差点やその付近ではない。
判断:道路の左側に寄って進路を譲ります。この場面では法40条2項により一時停止まで一律に求められるわけではありません。
停止できる安全な場所がある
交差点から離れた場所で、左側に寄ったうえで安全に停止できる余地がある。
判断:周囲の危険を避けて進路を譲るため、停止が安全な方法になることがあります。交差点外で一時停止が常に義務、または停止してはいけない、と一律に決めません。
よくある誤り
- 緊急自動車が来たら、どこでも道路の右側に寄ると思う。基本は道路の左側です。一方通行で左寄せが妨げになる場合だけ、右側に寄せます。
- 交差点から離れた直線路でも、必ず一時停止しなければならないと思う。交差点またはその付近以外では、左側に寄って進路を譲る義務と、一時停止までの一律義務を分けて考えます。
- 緊急自動車のためなら、交差点の中へ入って道を空けてもよいと思う。交差点またはその付近では、交差点を避けて左側に寄り、一時停止します。
- 通過したように見えたら、周囲を見ずにすぐ発進する。緊急自動車以外の車両や歩行者も確認し、安全な方法で再発進します。
この内容を1問で確認
一方通行ではない道路の交差点付近で緊急自動車が接近したとき、基本の判断はどれか?
参照した公式資料
実際の運転では、現地の標識・標示、信号、警察官の指示と、その場の安全を優先してください。