出発前の点検と定期点検を、車の使い方で分ける
日常点検は車種・用途と使用状態に応じた時期に行い、定期点検は車種・用途ごとの周期で管理します。タイヤのスリップサインは、一般的な四輪自動車の使用限度を判断する手がかりです。
- このページの種類
- 運転場面別の解説・点検・整備
- 内容の最終確認日
- 2026-09-12
- この解説の対象となる条件
- 日本国内の自動車の使用者を対象に、日常点検整備、一般的な四輪自動車のタイヤのスリップサイン、自家用乗用車などの定期点検を学ぶ教材です。車種・用途により点検時期と項目数が異なるため、1年・2年の周期や1.6mmの目安をすべての車両へ一律に適用しません。
先に結論
【法律上の義務】自動車の使用者には点検整備の義務があります。自家用乗用車などの日常点検整備は走行距離や運行時の状態などから判断した適切な時期に、事業用自動車などは原則として一日一回、運行開始前に行います。一般的な四輪自動車では、タイヤの溝が1.6mm以下となりスリップサインが一箇所でも現れた場合は使用限度に達した状態です。自家用乗用車などの定期点検整備は1年ごと29項目、2年ごと60項目が基本ですが、車種・用途で時期と項目数が異なります。【安全上の行動】車検を受けたことだけで日常点検や定期点検が不要になると考えず、異常を感じたら整備工場等に相談します。
確認する順序
まず、自家用乗用車などか、事業用自動車などかを確認します。日常点検の時期は車種・用途で同じではありません。
【法律上の義務】自家用乗用車などは走行距離や運行時の状態などから適切な時期に、事業用自動車などは原則として一日一回、運行開始前に日常点検を行います。
ブレーキ、ランプ類、タイヤなど、日常点検の項目に異常がないかを確認します。いつもと違う状態があれば、運転を続ける前に整備工場等へ相談します。
【一般的な四輪自動車】タイヤの溝を確認し、スリップサインが一箇所でも現れていないかを見ます。1.6mm以下の溝は使用限度の目安として扱い、二輪車などへ数値をそのまま広げません。
【法律上の義務】自家用乗用車などの定期点検整備は、基本の1年ごと・2年ごとの周期を車両の種類と用途に合わせて管理します。車検と定期点検は別のものとして記録を確認します。
どこを見て、どう判断するか
車の種類・用途
自家用か事業用か、車種と用途を確認したか
日常点検の時期や定期点検の周期を、別の車種・用途のルールから流用しません。
日常点検
ブレーキ、ランプ、タイヤなどにいつもと違う点がないか
異常を感じたら、点検・整備を受けてから運転するかを判断します。点検項目を一つだけ見て終わりにしません。
タイヤの溝
スリップサインが一箇所でも現れていないか
一般的な四輪自動車では1.6mm以下が使用限度の目安です。現れたタイヤは交換を含む整備を行います。
定期点検の記録
車検と定期点検の予定を別々に確認したか
自家用乗用車などは1年・2年の定期点検を基本に、車種・用途に応じた周期と項目を確認します。
よくある場面別の判断例
自家用乗用車で長距離へ出発する
自家用乗用車で遠出をするが、前回の点検からの走行距離や最近の車の状態を確認していない。
判断:走行距離や運行時の状態から日常点検の時期を判断し、ブレーキ、ランプ類、タイヤなどを確認してから出発します。
事業用自動車の運行開始前
事業用自動車をその日の最初の運行に使う。
判断:原則として一日一回、運行開始前に日常点検を行います。自家用乗用車と同じ『状態を見て適切な時期』だけの管理にはしません。
タイヤにスリップサインが現れた
一般的な四輪自動車のタイヤを確認すると、溝の一箇所にスリップサインが現れている。
判断:1.6mm以下の溝に達した使用限度の状態として扱い、そのまま使い続けず、交換を含む整備を行います。
車検は済んでいるが定期点検の時期が来た
車検証の有効期間は残っているが、自家用乗用車の定期点検の時期になっている。
判断:車検と定期点検は別です。自家用乗用車などの1年・2年の定期点検を、車種・用途に応じて実施します。
よくある誤り
- 自家用乗用車も、法律上は毎日必ず運行前に日常点検するものだと思う。自家用乗用車などは走行距離や運行時の状態などから適切な時期に行い、事業用自動車などの原則一日一回・運行前と区別します。
- スリップサインは少しなら無視でき、1.6mmという数字は全車種に同じように当てはまると思う。一般的な四輪自動車の基準として扱い、スリップサインが一箇所でも現れたら使用限度として整備します。二輪車などへ一律に広げません。
- 車検を受けたので、定期点検はしなくてよいと思う。車検と定期点検は別です。自家用乗用車などは1年ごと・2年ごとの定期点検を管理します。
- ランプやブレーキに違和感があっても、走りながら様子を見ればよいと思う。異常を感じたら整備工場等に相談し、安全に運転を続けられる状態かを確認します。
この内容を1問で確認
日常点検と定期点検について、適切な説明はどれか?
参照した公式資料
実際の運転では、現地の標識・標示、信号、警察官の指示と、その場の安全を優先してください。