運転場面別の解説・歩行者保護公式資料で確認済み

横断歩道に近づいたら、いつ止まる?

歩行者が見えたときだけ止まればよい、ではありません。見えない場合、横断しようとする場合、停止車両がある場合を分けて判断します。

このページの種類
運転場面別の解説・歩行者保護
内容の最終確認日
2026-09-12
この解説の対象となる条件
日本国内の横断歩道・自転車横断帯への接近と、横断歩道のない交差点直近での歩行者保護を扱う普通免許学習教材です。信号や警察官の指示がある場合は、その内容を優先します。

先に結論

横断歩道等へ近づくときは、横断する歩行者等がいないことが明らかな場合を除き、直前で停止できる速度に落とします。横断中または横断しようとする歩行者等がいるときは、横断歩道等の直前で一時停止し、その通行を妨げません。

確認する順序

  1. 横断歩道標識、路面の予告標示、停止線を早めに探し、アクセルを戻します。

  2. 横断歩道と歩道の両側、駐車車両や植栽の陰を見て、歩行者等がいないことが明らかかを判断します。

  3. いないことが明らかでなければ、横断歩道等の直前で停止できる速度まで落とします。

  4. 横断中または横断しようとする歩行者等がいれば、停止線または横断歩道等の直前で一時停止し、通行を妨げません。

  5. 横断歩道等の直前で停止している車両の側方を通って前へ出るときは、その前に一時停止します。

  6. 横断歩道等とその手前30m以内では、法令上の例外を除き、前車の側方を通って前方へ出ません。

どこを見て、どう判断するか

接近前

横断歩道等があることを早めに発見できたか

標識やひし形の予告標示を手掛かりに、横断歩道と歩道の両側へ視線を移します。

見えない場所

歩行者等がいないことが明らかか

駐車車両などで確認できなければ、いないと決めつけず、直前で止まれる速度に落とします。

横断意思

横断中または横断しようとしている人がいるか

いるときは直前で一時停止し、先に渡れる状態を保ちます。

停止車両

横断歩道等の直前に止まっている車両があるか

その陰に歩行者等がいる可能性を考え、側方から前へ出る前に一時停止します。

よくある場面別の判断例

歩道が駐車車両で見えない

横断歩道へ近づいているが、手前の駐車車両で歩道の一部が見えない。

判断:歩行者等がいないことが明らかとはいえません。横断歩道の直前で停止できる速度まで落とします。

歩行者が横断歩道の手前で待っている

信号のない横断歩道の脇で、歩行者が車道を見ながら待っている。

判断:横断しようとしていると判断できる場合は直前で一時停止し、その通行を妨げません。

前車が横断歩道直前で停止している

前の車が横断歩道の直前で停止しており、その側方から前へ出ようとしている。

判断:歩行者等が見えなくても、前へ出る前に一時停止します。停止車両の陰を確認せず通過しません。

横断歩道がない交差点を歩行者が横断中

交差点の直近に横断歩道はないが、歩行者が道路を横断している。

判断:横断歩道がなくても、その歩行者の通行を妨げてはいけません。横断歩道等の38条とは根拠を分けて覚えます。

よくある誤り

  • 歩行者が見えなければ、速度を落とさなくてよいと思う。『いないことが明らか』かが基準です。見えないだけなら、直前で停止できる速度に落とします。
  • 歩行者が横断歩道へ入ってから止まればよいと思う。横断しようとしている歩行者等も対象です。直前で一時停止し、通行を妨げません。
  • 前車が停止していても、歩行者が見えなければ横を抜けてよいと思う。横断歩道等の直前で停止している車両の側方から前へ出る前には、一時停止が必要です。
  • ひし形の予告標示そのものが停止線だと思う。予告標示は横断歩道等が近いことを知らせる手掛かりです。停止位置は停止線または横断歩道等の直前です。
  • 信号のある横断歩道でも、歩行者を見たら信号に関係なく進めないと思う。信号機や警察官の指示がある場面では、その指示に従います。信号のない横断歩道の判断と混同しません。

この内容を1問で確認

信号のない横断歩道へ接近中。駐車車両で歩道の一部が見えず、歩行者等がいないことが明らかではない。どうする?

参照した公式資料

e-Gov法令検索

道路交通法

参照箇所: 第三十八条第一項〜第三項、第三十八条の二

公式資料を開く

警察庁

横断歩道は歩行者優先です

参照箇所: 横断歩道等における歩行者等の優先と運転者の義務

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警察庁

交通の方法に関する教則

参照箇所: 第5章第3節「歩行者の保護など」

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実際の運転では、現地の標識・標示、信号、警察官の指示と、その場の安全を優先してください。